[ロンドン 3日 ロイター] - 英銀ロイズ・バンキング・グループが3日発表した第1・四半期決算は金利上昇を背景に予想を上回る利益を計上した。ただ一部融資にストレスの兆候が見られ、今後状況が厳しくなる可能性を指摘した。
第1・四半期の税引き前利益は23億ポンド(29億ドル)。前年同期の15億ポンドから増加し、ロイズがまとめたアナリスト予想平均の19億5000万ポンドを上回った。
銀行の資産の質は、新型コロナウイルスのパンデミックや最近のインフレ高進下でも強靭さを保ったが、ロイズは問題化する融資が増え始めたと指摘した。
第1・四半期は2億4300万ポンドの貸倒引当金を計上。商業金融や住宅関連の融資で延滞が「小幅」に増加したとした。
預金は22億ポンド流出。預金を取り崩して代替商品に振り向ける動きが出た。
通期業績予想は据え置いた。