[ロンドン 9日 ロイター] - 英小売協会(BRC)が9日発表した4月の小売売上高は前年同月比5.1%増と、3月と同水準の伸びだった。ただ、数量ベースでは大幅に減少した。
前年同月は0.3%減だった。
4月の既存店売上高は5.2%増で3月とほぼ同水準だった。
BRCのヘレン・ディキンソン最高責任者は「4月は小売売上高が増加したものの、全体にわたるインフレのため消費者が引き続き支出行動を調整しており、食品・非食品ともに販売数量は減少した」と述べた。
公式統計によると、食品と非アルコール飲料の価格は3月に前年比19.1%上昇し、1977年以来最大の上昇となった。
一方、バークレイの家計支出調査によると、4月はクレジットカードとデビットカードによる支出は前年比4.3%増加した。
物価上昇が家計財政に引き続き圧力となっており、消費者の3分の2がより安価な商品や値下げ商品を選択するなどして出費抑制を模索していると回答した。