[ベルリン 10日 ロイター] - ロイターが入手したドイツ連邦統計庁の速報推計によると、第1・四半期の対中輸出は前年比12.0%減の241億ユーロだった。
中国経済の再開で対中輸出が増えるとの見方が企業の間で浮上していたが、期待外れの結果に終わった。
第1・四半期の輸出は全体では7.4%増の約3980億ユーロ(4381億2000万ドル)だった。
メルカトル中国研究所(MERICS)のチーフエコノミスト、マックス・ツェングレイン氏は、ドイツの対中輸出が「頂点に達した」可能性があると指摘。ドイツの輸出総額に占める対中輸出の比率はより低い水準で落ち着くだろうと述べた。現在は6%前後。一時は8%に達した。
また、「今回の景気回復は主に消費者とサービス業に依存する形となり、ドイツの多くの輸出企業は素通りされる可能性が高い」という見方を示した。