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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い、市場は米利上げ時期をにらみながら次の材料待ち

発行済 2015-07-14 17:31
更新済 2015-07-14 17:33
欧米為替見通し:ドル・円は底堅い、市場は米利上げ時期をにらみながら次の材料待ち
ドル・円は底堅い値動きとなりそうだ。
ギリシャ支援協議の合意でリスク回避姿勢が後退し、市場は米利上げ時期をにらみながら次の材料待ち。
東京市場のドル・円は、123円43銭で寄り付いた後、日経平均の上昇に連動して買いが入り、一時123円73銭に値を上げた。
その後は、仲値にかけて国内勢のドル買いもみられたが、利益確定やポジション調整のドル売りに押され、寄り付きの水準に戻っている。
ある市場関係者は、ドル・円について123円70銭程度になると利益確定やポジション調整の売りが出やすく、この水準が目先の上値めどと指摘する。
欧米市場でも、米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言などを控え、様子見ムードが広がる見通し。
この市場関係者は、ギリシャ問題に関して、「警戒感が完全に払拭されたわけではないが、最悪期は脱した」との認識を示し、ドル・円の124円台を視野に入れている。
きょう発表される米・6月小売売上高が予想を上ブレしたうえで、15、16日に行われるイエレンFRB議長の半期に一度の議会証言で、年内の利上げに確定的な手がかりが得られれば、ドル・円は124円台を目指す展開とみられている。
ただ、目先発表される米経済指標が予想を上ブレし、米利上げに確定的な手がかりがないと、124円乗せはあっても、125円に達するのは難しいという。
日本銀行の黒田東彦総裁が6月に「ここからさらに円安はありそうにない」と発言した際に意識されたドル・円125円の上抜けは、厳しいと指摘される。
一方、上海株が再び軟化し、同国経済の減速懸念からリスク回避の動きが強まった。
これを受け、クロス円売りが広がる可能性もあり、警戒感も強めている。
【今日の欧米市場の予定】 ・時間未定・インドネシア中央銀行が政策金利発表(7.50%で現状維持の予想) ・17:30 英・6月消費者物価指数(前年比予想:0.0%、5月:+0.1%) ・17:30 英・6月生産者物価指数・産出(前年比予想:-1.5%、5月:-1.6%) ・18:00 ユーロ圏・5月鉱工業生産(前月比予想:+0.2%、4月:+0.1%) ・18:00 独・7月ZEW調査(期待)(予想:29.0、6月:31.5) ・18:15 カーニー英中銀総裁が議会委員会出席 ・21:30 米・6月小売売上高(前月比予想:+0.3%、5月:+1.2%) ・21:30 米・6月輸入物価指数(前月比予想:+0.1%、5月:+1.3%) ・23:00 米・5月企業在庫(前月比予想:+0.3%、4月:+0.4%) ・欧州連合(EU)財務相理事会開催予定

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