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英住宅価格、7月は前年比-3.8% 09年以来の大幅下落

発行済 2023-08-01 20:13
更新済 2023-08-01 20:18
© Reuters. 英住宅金融会社ネーションワイドが1日発表した7月の国内住宅価格は前年比3.8%下落し、2009年以来の大幅な落ち込みとなった。サウスロンドンで1日撮影。(2023年 ロイター/S

[ロンドン 1日 ロイター] - 英住宅金融会社ネーションワイドが1日発表した7月の国内住宅価格は前年比3.8%下落し、2009年以来の大幅な落ち込みとなった。6月は3.5%の下落だった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。前月比では0.2%下落した。

© Reuters. 英住宅金融会社ネーションワイドが1日発表した7月の国内住宅価格は前年比3.8%下落し、2009年以来の大幅な落ち込みとなった。サウスロンドンで1日撮影。(2023年 ロイター/Susannah Ireland)

ネーションワイドのチーフエコノミスト、ロバート・ガードナー氏は、頭金20%の一般的な初回購入者は、現在の金利では住宅ローンの支払いが手取り収入の43%を占め、1年前の32%から拡大していると指摘。過去数カ月の住宅市場の低迷は、こうした厳しい住宅取得状況が一因と分析した。

21年に始まったイングランド銀行(中央銀行)の利上げの影響が今後さらに表れるとみられ、エコノミストの多くは住宅市場の低迷が続くと考えている。

しかしガードナー氏は、住宅市場の軟着陸は可能との見方を示した。「活動は当面低迷が続く公算が大きい。だが名目所得が堅調に拡大し住宅価格が緩やかに低下すれば、長期的には住宅がより入手しやすくなる」とし、中銀が利上げを停止し住宅ローン金利が抑えられれば、こうした傾向は強まると予想した。

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