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[ベルリン 25日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が25日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)改定値は速報値と同じく前期比横ばいだった。昨年第4・四半期、今年第1・四半期に続く3期連続のマイナス成長は免れたものの、回復の兆しは見えない。
前年同期比(物価・日数調整済み)では0.2%減少した。
GDPは昨年第4・四半期が前期比0.4%減、今年第1・四半期は0.1%減でリセッション(景気後退)に陥っていた。
INGのマクロ担当グローバルヘッド、カーステン・ブルゼスキ氏は「短期、中長期とも見通しは明るいとは言えない」と述べ、購買力の弱さ、受注残の減少、中国経済の減速、積極的な利上げはいずれも今後の経済活動低迷を示唆すると指摘した。
家計消費は前期比横ばい、政府支出は0.1%増加した。資本投資は緩やかに増加し、輸出は1.1%減少した。
パンテオン・マクロエコノミクスは第3・四半期のGDPが前期比0.2%減少、第4・四半期は0.4%増と予想。23年は0.2%のマイナスを見込む。「ユーロ圏4大国の残りの国に関する予測が正しければ、ドイツが最も弱いことになる」と指摘した。
ドイツ連邦銀行(中央銀行)は21日公表した月報でドイツ経済の見通しについて、第3・四半期もほぼ横ばいと予想した。