[ベルリン 6日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が6日発表した7月の鉱工業受注指数(季節・日数調整済み)は前月比11.7%低下し、予想を大幅に下回った。
ロイターがまとめたアナリスト調査では4.0%の低下と予想されていた。
統計局は「数カ月前から続いている新規受注の大幅な変動が7月も見られた」とし、6月に航空・宇宙関連で非常に大規模な受注があった反動で7月は急激に落ち込んだと説明した。
6月の受注は予想外に急増し、前月比2.0%低下の予想に反して7.6%上昇(改定値)していた。
大型受注を除けば7月の鉱工業受注指数は0.3%の上昇。●月単位の変動をならすため3カ月間で見ると、5─7月の受注は前の3カ月と比べ3.1%増加した。
ただ、アナリストは業界が下降トレンドにあるとしており、ハウク・アウフホイザー・ランペ・プライバットバンクのチーフエコノミスト、アレクサンダー・クルーガー氏は「世界経済の低迷とエネルギーコスト高により好転の兆しは見えない」と語った。