Khushi Mandowara
[5日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は5日、フロリダ州がカナダから医薬品(処方薬)を直接輸入する計画を許可した。医薬品を割安に提供するのが狙いで、フロリダ州は承認された初めての州となった。
米国での医薬品価格は他国の2─3倍する。
FDAによると、フロリダ州が実際に医薬品を輸入するにはより具体的な製品情報を提出し、FDAから審査と承認を得ることが必要。輸入しようとする医薬品がFDAの基準に合致することを試験済みとの証明も必要となる。
長年検討されてきた医薬品輸入策の支持者らは、医薬品を輸入することで米国内での価格を下げることができると主張してきた。
一方、製薬業界は消費者の費用低減にはつながらず、米医薬品供給の安全性を危険にさらすことになると反対してきた。
業界団体の米国研究製薬工業協会(PhRMA)は「フロリダ州の輸入計画を承認したFDAの無謀な決定を深く憂慮している」とし、「患者に害を与えないようにするためのあらゆる選択肢」を検討しているとコメントした。