[北京 22日 ロイター] - 中国の首都・北京市は、今年の経済成長目標を5%前後に設定した。中国経済の減速にもかかわらず、昨年の目標だった4.5%超を上回る水準に引き上げた。
昨年の北京市の経済成長率は5.2%だった。
21日の北京日報によると、匿名の当局者は「期待を安定させ、信頼感を高め、雇用や家計所得といった重要な生活目標を達成するには5%前後という目標が必要だ」と指摘。
「だが5%前後という成長率は、まだ非常にチャレンジングであり、目標達成には多大な努力が必要だ」と述べた。
今年の都市部調査失業率の目標は5%未満。
OCBC銀行の大中華圏調査責任者、Tommy Xie氏は「前年の水準が高かったにもかかわらず、今年の経済成長目標が引き上げられた。北京市の成長促進姿勢を反映している」と述べた。
重慶市と四川省は今年の経済成長目標を6%前後に設定。山東省は今年5%以上の経済成長を目指している。河北省の今年の目標は5.5%前後。
全国の経済成長目標は3月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕時に発表される見通し。