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企業の資金需要DIはプラス1、22年4月以来の低水準=日銀

発行済 2024-01-23 10:15
更新済 2024-01-23 10:18

Takahiko Wada

[東京 23日 ロイター] - 日銀が23日に発表した「主要銀行貸出動向アンケート調査」(四半期ごと公表)の1月調査は、企業向けの資金需要が「増加」したとの回答から「減少」を指し引いた指数(DI)がプラス1となり、前回10月のプラス5から低下した。2022年4月以来の低水準。資金需要の増勢が一服した。

調査の回答期間は23年12月11日から24年1月12日で、50の銀行、信用金庫が対象。

企業向けでは、資金需要が「増加」と回答した金融機関がゼロ、「やや増加」との回答が2でいずれも前回を下回った。ただ「横ばい」との回答が47で全体の94%を占めた。月次統計では貸し出しが伸びており、資金需要が一段と高まる傾向は後退したものの、需要自体は底堅いとみられる。

個人向けの資金需要DIはプラス3で、前回のゼロから改善した。消費者ローンの資金需要が前回のプラス7から9に上昇した。物価高や個人消費の拡大でプラス圏推移が続いている。住宅ローンもマイナス1と、前回のマイナス3を上回った。

今後3カ月間の資金需要判断DIは、企業向けがプラス4と前回を小幅に下回る一方、個人向けはプラス2で前回を上回った。

(和田崇彦)

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