[シドニー 23日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が23日に発表した12月の豪企業景況感指数はプラス7と、前月から2ポイント低下した。製造業と建設業が低調だった。ただ、物価上昇圧力は大幅に緩和した。
信頼感指数は7ポイント改善してマイナス1だった。鉱業と小売り部門が特に回復した。
労働および生産コストを示す指数は前月の上昇から低下に反転。四半期ベースの小売物価上昇率は前月の1.8%から0.6%と急低下し、2020年終盤以来の低水準となった。
NABのチーフエコノミスト、アラン・オスター氏は「ブラックフライデーやクリスマス商戦時期の小売売上高による影響があるものの、四半期末に物価上昇圧力が和らいだことは明るい兆しだ」と指摘した。
売上高動向を示す指数は3ポイント低下したが、プラス10と引き続き堅調。収益性を示す指数はプラス6で横ばい、雇用指数は1ポイント低下してプラス7だった。設備稼働率は83.6%から82.7%に低下した。