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日銀のインフレ基調指標、12月は加重中央値と刈込平均値が伸び率縮小

発行済 2024-01-23 14:44
更新済 2024-01-23 14:45

Kentaro Sugiyama

[東京 23日 ロイター] - 日銀が23日発表した12月の基調的なインフレ率を補足するための指標は、3指標のうち「加重中央値」と「刈込平均値」の伸び率が前月から縮小した。輸入物価の上昇に伴う物価の押し上げ効果が剥落している。

上昇率の高い品目順に並べ、品目のウエートを加味したときの分布で真ん中の値である「加重中央値」は前年同月比プラス1.6%となり、前月の1.7%から縮小。上昇率分布で上下10%を機械的に除いた「刈込平均値」はプラス2.6%と、前月の伸び率2.7%を下回った。

最も頻度の多い上昇率である「最頻値」はプラス2.4%で、前月から横ばいだった。

上昇品目の比率は82.0%で前月の83.0%を下回った。下落品目の比率は12.1%で前月の11.3%を上回った。

一連の指標は日銀が総務省発表の消費者物価指数をもとに算出し、毎月発表している。12月のコアCPIは前年同月比プラス2.3%となり、22年6月以来の低い伸びとなった。

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