米5月消費者物価指数（CPI）は横ばいとなり、米連邦準備制度理事会（FRB）のインフレ抑制努力が効果を上げていることを示唆した。この消費者物価指数の停滞は、微増という予想に反してサプライズとなった。労働省が本日発表したこのデータは、4月の0.3％上昇に続いて横ばいだった。過去12ヵ月間のCPI上昇率は3.3％で、4月の3.4％からやや減速した。
変動の激しい食品とエネルギー部門を除いたコアCPIは5月に0.2％上昇したが、これは4月の0.3％上昇に比べ小幅な増加であった。コアCPIは年間3.4%上昇し、2021年4月以来12ヵ月で最小の上昇率となった。にもかかわらず、インフレ率は連邦準備制度理事会（FRB）の目標である2％を上回り続けている。
市場はこのニュースにポジティブに反応し、米株価指数先物は0.72％上昇し、ウォール街の好調な幕開けを示した。債券利回りは低下し、10年債利回りは4.293％、2年債利回りは4.71％に低下した。外国為替市場では、ドル指数が0.7％下落し、ユーロは0.74％上昇した。
市場アナリストは、5月の消費者物価指数（CPI）データの影響について意見を述べた。ロンドンのペッパーストーンのマイケル・ブラウン氏は、ヘッドラインCPIが横ばい、コアCPIが3年ぶりの低水準となったことで、米連邦公開市場委員会（FOMC）は2％目標に向けたディスインフレ傾向への自信を強めるはずだと指摘した。
しかし、FOMCが直ちに利下げを検討するには、このデータだけでは不十分かもしれないと指摘した。ブラウン氏は、9月から利下げが始まり、12月にも利下げが行われる可能性があると予想している。
ウィスコンシン州メノモニー・フォールズのアネックス・ウェルス・マネジメントのチーフ・エコノミストは、ヘッドラインは横ばいだったが、コアCPIは基調をよりよく表していると指摘した。このコメントは、インフレ率2％への道筋が、これまでのいくつかの乖離を経て、より明確になってきていることを示唆している。
本日のFOMCの政策決定会合では、最新の消費者物価指数データが短期的な金利調整に対する連邦準備制度理事会（FRB）のアプローチに影響を与えるかどうかが明らかになるため、大きな期待が寄せられている。
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