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Googleは銘柄が2つ?GOOG Vs. GOOGLどちらを買うべきか

発行済 2019-05-08 18:20
更新済 2020-09-02 15:05

Googleの親会社であるAlphabetへの投資を検討したことがあるのなら、おそらくGOOGGOOGLの2つの異なるティッカーシンボルがあることに気付いたはずだ。どちらがいいのか?2つに違いはあるのか?そんな疑問を本稿で解説する。

GOOG クラスC

Googleの歴史

Googleは、1998年にラリー・ペイジ(Larry Page)とセルゲイ・ブリン(Sergey Brin)によって設立された。彼らは、スタンフォード大学の博士課程の学生であった。カリフォルニア州メンローパークの友人のガレージを借りて検索エンジン事業を開始し、創業資金として約100万ドルの資金調達に成功する。

インターネットと共に同社のビジネスは急速に成長していった。 そして、2004年8月19日にGoogleの株式公開(IPO)が行われた。 IPOでは1株85ドルで約1960万株売り出され、初期時価総額は230億ドルとなった。 2年後の2006年には、グーグルは16億5000万ドルでユーチューブを買収し、動画事業を拡大していった。

それ以降Googleは他の分野にも進出し、今ではさまざまな事業に手を広げている。注目すべきなのは、ベンチャーキャピタルファンド(VC)、ライフサイエンス研究所、自動運転開発などである。

Alphabetの設立

2015年には再編の一環として、Googleおよびグループ企業の持株会社としてAlphabetが設立された。

現在Alphabetはカリフォルニア州マウンテンビューに拠点を置く多国籍コングロマリットであり、AlphabetはS&P 500に上場している大手企業である。

Alphabetに投資する前に、必須な事前知識は以下のとおり。

なぜ2つのティッカーシンボルが存在するのか?

Googleの株式のティッカーシンボルは当初GOOGであったが、2014年にクラスC株式の”GOOG”と、クラスA株式の”GOOGL”に分割した。

この2つ違いは議決権にある。クラスC株のGOOG株には議決権がなく、クラスA株のGOOGL株には議決権がある。

分割の理由は、創業者の支配や古くからの株主の議決権を守ることにある。議決権のあるクラスA株のGOOGLの株主には1株あたり1票の議決権が与えられる。これによって、GOOGL株が一般的にGOOG株よりも少し株価が高い理由になっている。

クラスB株式はあるのか?

Googleには、クラスB株式も存在する。しかし、これは創業者であるラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン、元CEOのエリック・シュミットのみが保有している。そしてこのクラスCはA株の10倍の議決権があるため、すべての決定について事実上ラリー・ペイジやセルゲイ・ブリンに拒否権があることになる。もし、クラスB株式がマーケットで売られるようになれば、他のクラスの株より大幅に上乗せされた株価がつくことになるだろう。

Googleのビジネスモデル

Googleの親会社であるAlphabetは、広告収入、アプリの売上、アプリ内課金、Google Playストアの売上、自社ハードウェアであるPixelなどがある。また、ライセンス料やサービス料として、GoogleドライブやGoogleクラウドなどがある。

Alphabetの主な収益は、プラットフォーム内での広告収入である。同社は、現在ではオンライン広告の雄であり、2018年の総売上は1360億ドルを超えている。

Alphabetのグループ会社

AlphabetはGoogle以外に、多くのグループ企業が存在する:

  • キャリコ(Calico) - アンチエイジングを研究しているバイオテクノロジー会社 Calicoはカリフォルニア・ライフ・カンパニーの略
  • GV(旧Google Ventures) - Alphabetのベンチャーキャピタル部門
  • CapitalG - 世界中の成長期の中小企業に投資するエクイティファンド

  • Verily - ライフサイエンスの研究を専門とするAlphabetの研究組織

  • ウェイモ(Waymo) - 自律型(自動運転)自動車開発会社

  • Nest Labs - ホームオートメーション会社

  • X - コンピュータサイエンスの研究開発を専門とする部門

  • Sidewalk Labs - スマートシティの創造(都市生活の改善)を目指すアーバンイノベーションカンパニー

  • Google Fiber - 高速ブロードバンドサービスとIPTVを提供する会社

誰がAlphabet株の最大の株主か?

当然のことながら、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンはAlphabetの最大の株主である。両者ともクラスB株、クラスC株でそれぞれ約2000万株を所有し、彼らの純資産は一人あたり500億ドル以上と推定されている。

また、Googleの元CEOのエリック・シュミット(Eric Schmidt)は800万株を保有している。同氏はクラスB株とクラスC株をそれぞれ、400万株を保有している。機関投資家ではヴァンガード(Vanguard)が4000万株保有し、フィデリティーマネジメント(Fidelity Management)が2690万株、ブラック・ロック(BlackRock)が2510万株と続く。

どちらのAlphabet株を買うべきか?

これは議決権に関心があるかどうかによって決まるだろう。どちらの株も連動して動いていることには間違いない。よって長期投資としては、どちらかを選んだからといって変わりはないと言えるだろう。株主総会で議決権を持ちたいのならクラスA株式を買うべきだろう

もし、議決権に興味がないようであればクラスC株式に投資するのが良いだろう。


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