■決算動向
(3)財務状況
TOKAIホールディングス (TOKYO:3167)の2015年6月末の総資産残高は前期末比15億円減の1,642億円となった。
主な減少要因は売上債権で25億円、有形固定資産で8億円、のれんで4億円となっている。
一方、負債合計は前期末比21億円減の1,201億円となった。
支払債務で14億円、引当金で13億円、未払法人税等で10億円の減少となった。
また、有利子負債は4億円増の734億円となったが、この中には6月に発行した転換社債型新株予約権付社債100億円が含まれている。
同社債はゼロクーポン債のため、実質ベースの有利子負債は96億円の減少となり、財務体質は一段と改善が進んだと言える。
純資産は配当金の支払いと四半期純利益がほぼ相殺する格好となったが、その他有価証券評価差額金が5億円増加したことにより、前期末比6億円増の441億円となった。
なお、転換社債型新株予約権付社債100億円の資金使途としては、情報通信事業における通信設備資金及びデータセンター設備投資資金として30億円、CATV事業におけるFTTHを含む設備投資資金として30億円、残りを借入金の返済に充てている。
また、株式への転換価格は585円、潜在株式数としては約11%となる。
今後、株価が上昇し株式への転換が進めば、6月末で26.3%の水準となっている自己資本比率も一段と上昇することが見込まれる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
主な減少要因は売上債権で25億円、有形固定資産で8億円、のれんで4億円となっている。
一方、負債合計は前期末比21億円減の1,201億円となった。
支払債務で14億円、引当金で13億円、未払法人税等で10億円の減少となった。
また、有利子負債は4億円増の734億円となったが、この中には6月に発行した転換社債型新株予約権付社債100億円が含まれている。
同社債はゼロクーポン債のため、実質ベースの有利子負債は96億円の減少となり、財務体質は一段と改善が進んだと言える。
純資産は配当金の支払いと四半期純利益がほぼ相殺する格好となったが、その他有価証券評価差額金が5億円増加したことにより、前期末比6億円増の441億円となった。
なお、転換社債型新株予約権付社債100億円の資金使途としては、情報通信事業における通信設備資金及びデータセンター設備投資資金として30億円、CATV事業におけるFTTHを含む設備投資資金として30億円、残りを借入金の返済に充てている。
また、株式への転換価格は585円、潜在株式数としては約11%となる。
今後、株価が上昇し株式への転換が進めば、6月末で26.3%の水準となっている自己資本比率も一段と上昇することが見込まれる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)