[シンガポール 12日 ロイター] - アジア時間の原油先物価格はほぼ横ばいとなっている。バイデン米政権が主要産油国に増産を呼び掛けたことや、直近の米在庫統計などが材料となっている。
0216GMT(日本時間午前11時16分)時点で、ブレント先物は0.05ドル高の1バレル=71.49ドル。米WTI先物は0.04ドル高の69.29ドル。
米バイデン政権は11日、ガソリン価格の上昇で世界的な景気回復がリスクにさらされるとの懸念から、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」に増産するよう呼び掛けた。
ただ、ホワイトハウスはその後、OPECプラスへの働き掛けは長期的な取り組みを意図したもので、必ずしも即座の対応を求めているわけではないと説明した。
シカゴのプライス・フューチャーズ・グループのシニアアナリスト、フィル・フリン氏は、バイデン政権が国内生産者に増産を呼び掛けてはいないと明らかにしたため、相場は切り返したと述べた。
一方、米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の週間石油統計は圧迫材料となった。先週の米原油在庫は小幅な減少にとどまり、減少幅は市場予想を下回った。ガソリン在庫は11月以来の水準に減少した。