ラクオリア創薬 (T:4579)は26日、簡易株式交換により、テムリック（本社：東京都新宿区）を完全子会社化すると発表。 同社を株式交換完全親会社、テムリックを株式交換完全子会社とする株式交換契約を締結した。
事業領域の拡大、特にがん疾患領域・希少疾患領域への積極的な進出を目的として、事業内容や疾患領域等に親和性を持つテムリックを完全子会社するに至った。
これによりアカデミアとの共同研究成果の取り込み先となる創薬プラットフォームを構築することが可能となり、共同研究から創出される治療薬開発の加速化が期待される。
テムリックは、Syros Pharmaceuticals（本社：米国マサチューセッツ州）の薬剤「TM-411」（一般名：タミバロテン）に関し、北米及び欧州におけるがん適応での独占的な開発・販売の権利をライセンスしている。
同社は、将来見込まれる収益により、財務基盤の安定化と事業の持続的成長ならびに企業価値向上を図る予定としている。
なお、今回株式交換の手法を選択した理由は、対価として買収資金を準備することなく、包括的に取引先や従業員を引き継ぎができることに加え、別法人として完全子会社化できるところとし、また、当社株式を交付する浴本久雄氏からは継続的な本事業への関与が期待できるとしている。