■新中期経営計画と中期成長性の考察
(3)カラー剤事業について
アジュバンコスメジャパン (TOKYO:4929)のカラー剤事業は、グレイカラー世代向け、すなわち白髪染めに特化していることが特徴だ。
当初、同社はグレイカラー世代向けということで色揃えを絞り込んだが、今のグレイカラー世代は、彼らが若年層の時にカラフルなヘアカラー・ブームを経験した世代であり、明るいカラーへのニーズが強い。
前期まではこの部分で出遅れたため、明るいカラー剤の投入は立て直しの起爆剤になると考えられる。
販路としては同社の契約サロンの中でも特に売上規模の大きい1,200店でまず導入を目指すという方針に変更はない。
上位20%のサロンが全体の80%を稼ぐというスキンケア等の実績を踏まえて、同社の製品を知り尽くした売上げ上位店にフォーカスして導入することで、同社は効率よく販売できる。
サロン側も売上割戻金を獲得するチャンスが増え、双方にメリットが生まれると考えられる。
2015年3月期実績では導入サロンが400店と計画の3分の1にとどまっており、成長余地は大きい。
新年度入りしたことで新規導入サロン数が加速することが期待される。
また、2016年3月期の売上高目標は150百万円に引き下げられた。
まずは、2015年3月期実績の導入サロン400店を500店にする計画だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
当初、同社はグレイカラー世代向けということで色揃えを絞り込んだが、今のグレイカラー世代は、彼らが若年層の時にカラフルなヘアカラー・ブームを経験した世代であり、明るいカラーへのニーズが強い。
前期まではこの部分で出遅れたため、明るいカラー剤の投入は立て直しの起爆剤になると考えられる。
販路としては同社の契約サロンの中でも特に売上規模の大きい1,200店でまず導入を目指すという方針に変更はない。
上位20%のサロンが全体の80%を稼ぐというスキンケア等の実績を踏まえて、同社の製品を知り尽くした売上げ上位店にフォーカスして導入することで、同社は効率よく販売できる。
サロン側も売上割戻金を獲得するチャンスが増え、双方にメリットが生まれると考えられる。
2015年3月期実績では導入サロンが400店と計画の3分の1にとどまっており、成長余地は大きい。
新年度入りしたことで新規導入サロン数が加速することが期待される。
また、2016年3月期の売上高目標は150百万円に引き下げられた。
まずは、2015年3月期実績の導入サロン400店を500店にする計画だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)