(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 12043.56(+108.98)
前営業日終値 11934.58(‐115.42)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 2688.28(+35.39)
前営業日終値 2652.89(‐33.86)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1280.10(+11.65)
前営業日終値 1268.45(‐15.05)
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[ニューヨーク 27日 ロイター] 27日の米国株式相場は反発。バーゼル銀行監
督委員会の首脳グループが合意したシステム上重要な銀行に対する自己資本の上乗せ基準
が予想ほど厳しい内容にならなかったことや、ギリシャの財政緊縮計画をめぐる楽観的な
見方などが支援材料となり、銀行株主導で上昇した。
ただ、市場では依然警戒感が強く、ソラリス・アセット・マネジメントのティム・グリ
スキー最高投資責任者は「本格的な株価上昇の始まりとはみていない」と述べた。
ダウ工業株30種<.DJI>は108.98ドル(0.91%)高の12043.56ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は35.39ポイント(1.33%)高の2688.28。
S&P総合500種<.SPX>は11.65ポイント(0.92%)高の1280.10。
金融株が買われ、S&P金融株指数<.GSPF>は1.1%高。バンク・オブ・アメリカ
(バンカメ)
した。
バーゼル銀行監督委員会の中央銀行総裁・銀行監督当局長官グループ(GHOS)は
25日、国際金融システムにとって重要な金融機関(G─SIFI)に対し、新たな銀行
自己資本規制(バーゼルIII)で求める自己資本比率に加えてコアTier1(狭義の中
核的自己資本)で1─2.5%の確保を求めることで合意した。上乗せ率は当初、3%と
予想されていた。
銀行株以外ではハイテク株<.GSPT>が1.4%高、一般消費財セクター<.GSPD>も1.2
%高となった。
市場では、ギリシャ議会が今週、欧州連合(EU)・国際通貨基金(IMF)からの次
回融資受け取りに必要な緊縮財政計画を可決するとの期待感が高まっている。フランスの
サルコジ大統領がギリシャ債務のロールオーバーについて、仏金融機関と政府が大筋で合
意したと明らかにしたことも地合いの改善につながった。
個別銘柄ではブリストル・マイヤーズ・スクイブ
カ
に関する2年間の試験では、服用した患者から膀胱(ぼうこう)がんと乳がんが確認され
るケースが対照グループより多かったことが示された。