米長期金利上昇を意識して債券先物は上げ渋る展開か/債券・金利 今日のポイント 2018年02月15日(木曜日)−株式会社フィスコ 担当 小瀬 正毅 問合せ先:03-5774-2444 newsadmin@fisco.co.jp
今日のポイント *07:54JST 米長期金利上昇を意識して債券先物は上げ渋る展開か
<円債市場> 14日 債券先物3月限終値:150円63銭 レンジ:150円56銭-68銭 24854枚
本日15日の債券先物3月限は150円台半ばで推移し、上げ渋る展開となりそうだ。 米長期金利の上昇を意識して安全逃避的な債券買いは縮小するとみられる。 日経平均株価の反発が期待されていることも債券相場の上値を抑える一因と なりそうだ。現物債の取引では長期債と超長期債の気配が相対的に甘くなると みられる。
・債券先物3月限想定レンジ:150円40銭-60銭 10年債利回り:0.06%-0.07%
<米国債概況> 14日の米国長期債相場は反落。この日発表された1月米消費者物価コア指数は前年比+1. 8%で市場予想を上回る上昇率となったことや、全体の指数が前年比+2.1%と市場予想を 上回ったことが要因。同時発表された1月の米小売売上高は予想に反して減少したが、債券 市場は1月のインフレ率が予想を上回ったことに反応した。米財政赤字増大に対する懸念が 浮上していることも債券利回りの上昇を促す一因となったようだ。10年債利回りは一時201 4年1月以来となる2.920%近辺まで上昇した。
カーブは中・長期間など一部年限を除いてスティープニング。2年-10年は73.60bp、5年- 30年は52.65bp近辺で引けた。2年債利回りは2.16%(前日比:+6bp)、10年債利回りは2.9 1%(同比:+8bp)、30年債利回りは3.16%(同比:+5bp)で取引を終えた。
本日の主要政治・経済イベント
<国内> ・08:50 12月機械受注(前月比予想:-2.3%、11月:+5.7%)
<海外> ・09:30 豪・1月失業率(予想:5.5%、12月:5.5%) ・09:30 豪・1月雇用者数増減(予想:+1.5万人、12月:+3.47万人) ・19:00 ユーロ圏・12月貿易収支(予想:+270億ユーロ、11月:+263億ユーロ) ・22:30 米・1月生産者物価指数(前月比予想:+0.4%、12月:0.0%←-0.1%) ・22:30 米・2月NY連銀製造業景気指数(予想:18.0、1月:17.7) ・22:30 米・2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:21.6、1月:22.2) ・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.8万件、前回:22.1万件) ・23:15 米・1月鉱工業生産(前月比予想:+0.2%、12月:+0.9%) ・23:15 米・1月設備稼働率(予想:78.0%、12月:77.9%) ・24:00 米・2月NAHB住宅市場指数(予想:72、1月:72) ・06:00 米・12月対米証券投資収支(11月:ネット長期有価証券+575億ドル) ・旧正月で休場:中国(21日まで)、ベトナム(20日まで)、韓国(17日まで) 《MK》