円安進行を意識して債券先物は伸び悩む展開か／債券・金利 今日のポイント 2018年02月21日（水曜日）−株式会社フィスコ 担当 小瀬 正毅 問合せ先：03-5774-2444 newsadmin@fisco.co.jp
今日のポイント *07:54JST 円安進行を意識して債券先物は伸び悩む展開か
＜円債市場＞ 20日 債券先物3月限終値：150円72銭 レンジ：150円71銭-76銭 12799枚
本日21日の債券先物3月限は主に150円台後半で推移し、伸び悩む展開となりそうだ。 為替相場は円安方向に振れており、米長期金利はやや上昇していることから、株安 でもリスク回避的な債券買いは縮小するとみられる。現物債の取引では長期債と 超長期債の気配が相対的に甘くなりそうだ。
・債券先物3月限想定レンジ：150円55銭-75銭 10年債利回り：0.06％-0.07％
＜米国債概況＞ 20日の米国長期債相場は弱含み。この日行われた2年国債入札は低調な結果となったこと や、米金利見通しの不透明感は払拭されていないことを嫌って国内投資家が新規の債券投 資を手控えたことが要因。ただし、株安を意識して10年債利回りの上昇は小幅にとどまっ た。一時10年債利回りは2.915％近辺まで上昇したが、取引終了前に一時2.883％近辺まで 低下した。 20日に行われた2年国債入札では最高落札利回りが2.255％、間接落札比率は46.3％、応 札倍率は2.720倍となった。応札倍率と間接落札比率は前回実績を下回った。
カーブは短・長期、中・長期間でフラットニング。2年-10年は66.65bp近辺、5年-30年は 50.85bp近辺で引けた。2年債利回りは2.22％(前日比：＋3bp)、10年債利回りは2.89％(同 比：＋2bp)、30年債利回りは3.15％(同比：＋2bp)で取引を終えた。
本日の主要政治・経済イベント
＜国内＞ ・10:10 布野日銀審議委員講演（松江支店開設100周年記念講演会） ・13:30 12月全産業活動指数（前月比予想：+0.4％、11月：+1.0％）
＜海外＞ ・17:00 南ア・1月消費者物価指数（前年比予想：+4.4％、12月：+4.7％） ・17:30 独・2月製造業PMI速報値（予想：60.5、1月：61.1） ・17:30 独・2月サービス業PMI速報値（予想：57.0、1月：57.3） ・17:30 独・2月総合PMI速報値（予想：58.5、1月：59.0） ・18:00 ユーロ圏・2月製造業PMI速報値（予想：59.2、1月：59.6） ・18:00 ユーロ圏・2月サービス業PMI速報値（予想：57.6、1月：58.0） ・18:00 ユーロ圏・2月総合PMI速報値（予想：58.4、1月：58.8） ・18:30 英・10-12月ILO失業率（予想：4.3％、9-11月：4.3％） ・18:30 英・1月公的部門純借入額(銀行部門除く)（予想：-95億ポンド、 12月：+26億ポンド） ・21:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)（前回：-4.1％） ・23:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演（経済見通し） ・23:45 米・2月製造業PMI速報値（予想：55.5、1月：55.5） ・23:45 米・2月サービス業PMI速報値（予想：54.0、1月：53.3） ・23:45 米・2月総合PMI速報値（1月：53.8） ・24:00 米・1月中古住宅販売件数（予想：562万戸、12月：557万戸） ・03:00 米財務省5年債入札（350億ドル） ・04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)の1月30-31日開催分議事録 《MK》