■決算動向
(2)財務状況と経営指標
ソフト99コーポレーション {{|0:}}の2016年3月末の総資産は、前期末比1,348百万円増の49,417百万円となった。
主な変動要因を見ると、流動資産では現預金・有価証券が1,299百万円、売上債権が287百万円それぞれ増加し、固定資産では減価償却の進捗により有形固定資産が194百万円減少した。
負債合計は前期末比423百万円増加の6,851百万円となった。
流動負債では未払法人税等が289百万円増加し、固定負債では退職給付債務が176百万円、「従業員持株支援信託ESOP」の導入に伴い有利子負債が161百万円それぞれ増加し、繰延税金負債が225百万円減少した。
また、純資産は前期末比925百万円増加の42,565百万円となった。
利益剰余金が当期純利益の計上等により1,391百万円増加した一方で、投資有価証券の売却に伴い、その他有価証券評価差額金が375百万円減少したことによる。
経営指標をみると、安全性を示す流動比率や自己資本比率はいずれも高水準となっており、また、実質無借金経営でもあることから、財務基盤は健全な状態にあると言える。
一方、収益性に関しては営業利益率で10年以上ぶりに10%台に乗せたほか、ROAやROEも前期比で上昇するなど、ここ数年の低迷から脱しつつあると言える。
ちなみに、投資有価証券まで含めた同社のネットキャッシュは約207億円となっており、、現在の株式時価総額(6月13日終値時点で約160億円)を上回る水準となっている。
実績PBR(1株当たり純資産)では約0.4倍と解散価値を下回る水準となっている。
同社は過去から高収益体質を維持しており、長年の利益の積み重ねの結果、事業規模以上に資産規模が大きくなっており、結果、ROEで1桁台前半の水準と長らく低迷していたことが要因と考えられる。
同社でもこうした点は経営課題と認識しており、今後は既存事業において「利益の伴う事業拡大」を意識し、各事業における利益率向上の取り組みをすすめながら、ROIC(投下資本利益率)の上昇を目指していくとしている。
また、潤沢な手元キャッシュの活用法としては、新規事業への投資や既存事業とシナジーが期待できる分野においてのM&Aの活用、あるいは資本効率の向上を目的とした自己株式取得などに充当していく考えだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
(2)財務状況と経営指標
ソフト99コーポレーション {{|0:}}の2016年3月末の総資産は、前期末比1,348百万円増の49,417百万円となった。
主な変動要因を見ると、流動資産では現預金・有価証券が1,299百万円、売上債権が287百万円それぞれ増加し、固定資産では減価償却の進捗により有形固定資産が194百万円減少した。
負債合計は前期末比423百万円増加の6,851百万円となった。
流動負債では未払法人税等が289百万円増加し、固定負債では退職給付債務が176百万円、「従業員持株支援信託ESOP」の導入に伴い有利子負債が161百万円それぞれ増加し、繰延税金負債が225百万円減少した。
また、純資産は前期末比925百万円増加の42,565百万円となった。
利益剰余金が当期純利益の計上等により1,391百万円増加した一方で、投資有価証券の売却に伴い、その他有価証券評価差額金が375百万円減少したことによる。
経営指標をみると、安全性を示す流動比率や自己資本比率はいずれも高水準となっており、また、実質無借金経営でもあることから、財務基盤は健全な状態にあると言える。
一方、収益性に関しては営業利益率で10年以上ぶりに10%台に乗せたほか、ROAやROEも前期比で上昇するなど、ここ数年の低迷から脱しつつあると言える。
ちなみに、投資有価証券まで含めた同社のネットキャッシュは約207億円となっており、、現在の株式時価総額(6月13日終値時点で約160億円)を上回る水準となっている。
実績PBR(1株当たり純資産)では約0.4倍と解散価値を下回る水準となっている。
同社は過去から高収益体質を維持しており、長年の利益の積み重ねの結果、事業規模以上に資産規模が大きくなっており、結果、ROEで1桁台前半の水準と長らく低迷していたことが要因と考えられる。
同社でもこうした点は経営課題と認識しており、今後は既存事業において「利益の伴う事業拡大」を意識し、各事業における利益率向上の取り組みをすすめながら、ROIC(投下資本利益率)の上昇を目指していくとしている。
また、潤沢な手元キャッシュの活用法としては、新規事業への投資や既存事業とシナジーが期待できる分野においてのM&Aの活用、あるいは資本効率の向上を目的とした自己株式取得などに充当していく考えだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)