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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、110円視野も材料難

発行済 2018-06-04 17:25
更新済 2018-06-04 17:40
欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、110円視野も材料難
今日4日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。
米5月雇用情勢の改善で連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め加速への期待感から、ドル買い先行の見通し。
ただ、心理的節目の110円に水準を切り上げるには材料が乏しく、目先のドルの上昇は小幅にとどまりそうだ。


1日に発表された米国の5月雇用統計や同ISM製造業景況感指数が堅調な内容となった。
非農業部門雇用者数の増加や失業率の低下のほか、広義の失業を定義したU6失業率は2001年以来となる7.6%と、記録的な低水準となった。
こうした雇用情勢の改善を受け引き締め加速への期待が高まり、米長期金利や株価の上昇を手がかりに、ドル・円はNY市場で109円73銭まで値を切り上げた。


イタリアやスペインの政治情勢に関する不透明感は完全には払しょくされていないものの、欧州連合(EU)離脱に向かう動きはひとまず回避されたことも、ドル買いの支援要因となった。
週明けアジア市場は109円半ば以上の水準を維持しており、5月24日以来の110円台が視野に入っている。


12-13日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の追加引き締めが見込まれるほか、年内の利上げ回数が4回に増えるとの期待から、今晩もドル・円は上昇基調が続く見通し。
ただ、今晩は材料が乏しいなか、米トランプ政権による保護主義的な通商政策で貿易戦争への懸念から、積極的なドル買いは入りづらいだろう。


米国と中国は2-3日に北京で開催された通商協議を終えたが、米国が対中貿易で関税などの制裁措置を発動すれば、経済に関する両国の合意は全て無効になる、との中国側の声明が意識されそうだ。


なお、5月のドルの値動きを振り返ってみても、109円台から110円台に上昇した際は上値の重さが強く意識されており、目先も110円台定着にはやや時間がかかりそうだ。


【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・5月建設業PMI(予想:52.0、4月:52.5)
・18:00 ユーロ圏・4月生産者物価指数(前年比予想:+2.4%、3月:+2.1%)
・23:00 米・4月製造業受注(前月比予想:-0.5%、3月:+1.6%)
・23:00 米・4月耐久財受注改定値(速報値:前月比-1.7%)


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