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フィリピン中銀、預金準備率1%引き下げ 流動性拡大で景気支援

発行済 2019-10-24 20:10
更新済 2019-10-24 20:13
フィリピン中銀、預金準備率1%引き下げ 流動性拡大で景気支援

[マニラ 24日 ロイター] - フィリピン中央銀行は24日、預金準備率を100ベーシスポイント(bp)引き下げ14%にすると発表した。12月第1週から実施する。

流動性の拡大と経済成長の支援が狙い。すでに5─7月に段階的に200bp引き下げ、11月に100bp下がることになっている。

ジョクノ総裁は、自身の任期が終わる2023年までに預金準備率を1桁台に引き下げると繰り返し主張している。

中銀は声明で「預金準備率の調整は、経済活動の支援に向けて国内の十分な流動性を確保することが狙い」と表明した。

中銀は9月に今年3回目となる利下げを実施。[nL3N26H2MJ]

ジョクノ総裁は今月、9月が年内最後の利下げとの見方を示していた。

政府支出や民間投資の低迷で、第2・四半期の成長率は過去17四半期で最低を記録した。米中貿易戦争の影響を受けるリスクが高まっている。

バンク・オブ・フィリピン・アイランズのエコノミスト、エミリオ・ネリ氏は「預金準備率引き下げは予防的で時宜を得た決定。海外からの逆風や今年の政府支出低迷の影響を緩和するだろう」と述べた。

中銀の今年の金融政策決定会合は11月と12月に予定されている。

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