不漁などによる減収を補填(ほてん)するため国と漁業者の拠出で運営している基金が、枯渇の危機に陥っている。秋サケやサンマ、イカなどの記録的な漁獲減少の影響で支出が急増し、2015年度末時点で635億円あった国の拠出分の基金残高は、18年度末に312億円まで急減した。国は支出抑制で枯渇回避を模索するが、補償切り下げにつながると漁業者の反発が強く、打開策が見いだせていない状況だ。
不漁などによる減収を補填(ほてん)するため国と漁業者の拠出で運営している基金が、枯渇の危機に陥っている。秋サケやサンマ、イカなどの記録的な漁獲減少の影響で支出が急増し、2015年度末時点で635億円あった国の拠出分の基金残高は、18年度末に312億円まで急減した。国は支出抑制で枯渇回避を模索するが、補償切り下げにつながると漁業者の反発が強く、打開策が見いだせていない状況だ。