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米経済に失速の兆し見えず、新型肺炎巡る判断は尚早=クラリダFRB副議長

発行済 2020-02-21 01:02
更新済 2020-02-21 01:06
米経済に失速の兆し見えず、新型肺炎巡る判断は尚早=クラリダFRB副議長

[ワシントン 20日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長は20日、米経済が失速する兆しは出ていないと述べ、中国を発生源とする新型コロナウイルスを巡る懸念は示さなかった。

クラリダ副議長はCNBCのインタビューに対し、「米経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は力強い。経済成長は継続しており、労働市場は過去50年間で最も力強く、インフレ率はFRBの目標に近い水準にある」と述べた。

新型ウイルスの感染拡大については、米経済が受ける影響について判断するのは時期尚早と指摘。「中国は世界経済の中で大きな割合を占めるため、(ウイルス感染拡大とその影響を)注視している」と述べた。ただ中国の第1・四半期の経済成長がどの程度押し下げられたかについては、4月に国内総生産(GDP)統計が発表されるまで分からないとした。

このほか、米中通商問題を巡る緊張緩和のほか、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定の米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不透明性の改善などで、米企業投資は後押しされると指摘。「通商政策を巡る先行き不透明性は明らかに後退した。先行き湯不透明感は投資の足かせになっていたため、今年はプラス要因として作用する」と述べた。

この日発表の米経済指標では、フィラデルフィア地区連銀の2月の連銀業況指数が36.7と、2017年2月以来の高水準となった。

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