[シドニー 11日 ロイター] - 格付け大手S&Pは11日、「AAA」となっているオーストラリアの信用格付けについて、新型コロナウイルスを背景に起きる公算が大きい「テクニカル・リセッション」が直ちに脅威とはならないとしたほか、広く見込まれている財政刺激策で同国の信用力が損なわれる可能性は低いと表明した。
S&Pは発表文で「われわれはオーストラリアの『AAA』格付けが一時的な経済ショックを乗り越えられると考えている」と指摘。「同国の強固な財政状況」がある程度の融通をもたらしているとの認識を示した。
S&Pはただ、経済情勢の低迷が現在の予想よりも長引けば、豪格付けが圧力にさらされる可能性があると指摘した。
また、豪経済が今年上半期にリセッション(景気後退)入りすると予想。今年の成長率は1.2%と見込む。