[ロンドン 11日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が11日発表した1月の国内総生産(GDP)は前月比横ばい。前年比では0.6%増となった。1月分には、新型コロナウイルスの感染拡大による影響は反映されていない。
ロイターがまとめたエコノミスト予想では、前月比0.2%増と見込まれていた。
前年11─1月の3カ月間でみても、GDPはゼロ成長。エコノミスト予想の0.1%増を下回った。
3カ月間の成長率がゼロとなるのは3カ月連続となった。これは2009年中盤以来の弱さ。
他の指標では信頼感や受注状況が持ち直しを示しているが、GDPではそうした動きは見られなかった。
ONSのエコノミストは「住宅着工に主導される建設業の伸びが、他の製造業、中でも飲料や自動車、機械工業の弱さを相殺した」と指摘した。
1月の鉱工業生産指数は前月比0.1%減、前年比2.9%減。
1月の貿易収支は37億2000万ポンドの赤字だった。貴金属など価格変動の激しい品目の輸出が影響し、3カ月連続で通常より赤字幅が小さかった。
EU域外との貿易収支は22.32億ポンドの黒字だった。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200311T110517+0000