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トランプ米大統領、WHOに拠出停止へ 中国の「偽情報」助長と非難

発行済 2020-04-15 07:56
更新済 2020-04-15 10:18
© Reuters. トランプ米大統領、WHO拠出停止へ 中国の「偽情報」助長と非難

[ワシントン 14日 ロイター] - トランプ米大統領は14日、新型コロナウイルスへの世界保健機関(WHO)の対応を巡り、WHOへの資金拠出を少なくとも一時的に停止するよう政権に指示したことを明らかにした。

トランプ大統領はホワイトハウスでの記者会見で、WHOは「基本的な任務の遂行を怠った。責任を取る必要がある」と述べた。また、新型コロナに関する中国の「偽情報」をWHOが助長したことが感染拡大につながった可能性が高いと非難した。

トランプ氏はこれまで、WHOが中国寄りの立場を取り、感染拡大の初期段階で中国に渡航制限を指示せずに必要以上の死者を出したとして非難してきた。

米国のWHOへの拠出は世界最大。2019年の拠出は4億ドル以上で、WHO予算の約15%を占めた。

トランプ氏の決定を受けて、米国医師会(AMA)のパトリス・ハリス会長は「間違った方向への危険な一歩だ。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)封じ込めを困難にする」と批判。トランプ氏に再考を求めた。

トランプ氏は、WHOに拠出予定だった資金をどのように活用するかを世界の保健当局と協議するとし、今後もWHOとの関わりを維持すると説明した。

「アメリカ・ファースト」を提唱するトランプ氏は国連の意義を疑問視し、多国間協調主義を軽視してきた。

トランプ氏の就任以降米国は、国際的な枠組みから相次ぎ離脱。国連人権理事会や国連教育科学文化機関(ユネスコ)、パリ協定、イラン核合意から離脱し、国連の移民協定にも反対している。

また、国連人口基金(UNFPA)や国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への拠出も削減している。

*内容を追加しました。

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