[ドバイ 15日 ロイター] - 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁は15日、テレビ会議を開催し、最貧国の債務返済を一時的に停止することで合意した。5月1日から年末まで停止する。
国際開発協会(IDA)加盟国および国連が定義した後発開発途上国のうち、現在、国際通貨基金(IMF)と世界銀行に債務返済を行っている全ての国が対象で、元本返済と金利支払いが停止される。
共同声明では、民間債権者に対し「同等の条件で」債務返済停止に参加するよう呼び掛けた。
IMFのゲオルギエワ専務理事と世銀のマルパス総裁は、G20財務相・中銀総裁による債務返済停止合意を称賛。ゲオルギエワ専務理事はG20首脳会議向けの声明で、IMFが貧困削減・成長トラスト(PRGT)向けに新たな資金約180億ドルを「至急」確保すると述べた。
G20によると、債務返済停止は年末までの予定だが、債権者は年内に延長の可能性について検討するという。