[ロンドン 20日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)は20日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)による経済的打撃からの回復支援に向け、英国内の銀行は流動性バッファーや資本バッファーを活用すべきと発表した。
英国内の銀行は現在、100%を超える流動性カバレッジ比率(LCR、ストレス時の流動性需要に対応するための基準)が求められているが、英中銀の健全性監督機構(PRA)は国内銀行への指針で「LCRが100%を大幅に下回ることになったとしても、国内銀行は(顧客支援継続などに)流動性バッファーを活用することが期待される」と指摘。LCRが100%未満まで低下しても、それ自体で自動的に制約が課されることはないとした。
また、規制当局によって求められている資本バッファーを上回る部分から活用することが可能とし、国内銀行が新型コロナ危機後に流動性バッファーや資本バッファーを拡充する際には十分な期間を設けるとした。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200420T162713+0000