[東京 24日 ロイター] - 三菱自動車 (T:7211)は24日、2020年3月期の連結当期損益を260億円の赤字に転落する見通しと発表した。従来は50億円の黒字を見込んでいた。最終赤字は17年3月期(1985億円の赤字)以来、3年ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大などが影響し、世界販売が大幅に減少した。1株当たり10円を計画していた期末配当は無配とし、役員報酬も減額する。
加藤隆雄CEO(最高経営責任者)は、新型コロナウイルスの感染拡大の出口はまだ見通せていないとし「著しく不透明な事業環境で今後の業績を適切に見通すことすら難しい状況。当面は財務の安定性確保に重点を置き、あらゆるダウンサイドリスクに備える」ため期末配当を見送るとコメントした。
役員報酬の減額については、社外取締役を含む非業務執行取締役は報酬の10―25%相当額を返納する。代表執行役、執行役、執行役員については業績連動報酬を支給せず、基本報酬の20―30%を減額する。
(白木真紀)