[ミラノ/ローマ 24日 ロイター] - イタリア銀行(中央銀行)が24日、欧州中央銀行(ECB)の代理でイタリア国債の購入をやや増やしたもようと、市場関係者2人が明らかにした。
イタリア10年債利回り (IT10YT=RR)は、序盤の取引で2%超に上昇。欧州連合(EU)首脳が新型コロナ対応で1兆ユーロの緊急基金設立で合意したものの、詳細が持ち越されたことを受けた。ただ、その後は約10ベーシスポイント(bp)低下し1.91%となった。
データでは、ECBがイタリア国債利回り上昇の抑制に向け国債購入を前倒ししたことが示唆され、あるプライマリー・ディーラーもロイターに対し、ECBは過去数日に比べ平均よりもやや速いペースでイタリア国債を購入していると語った。
別の関係者は、イタリア銀行がこの日、ECBの代理で市場での活動を高めているとみていると指摘。週末を控えたショートカバーの動きもイタリア国債の利回り低下の一因となった可能性があるとした。