40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

航空各社、需要回復にらみ機内消毒など強化 乗客の不安軽減狙う

発行済 2020-05-27 13:43
更新済 2020-05-27 13:45
© Reuters. 航空各社、需要回復にらみ機内消毒など強化 乗客の不安軽減狙う

[東京 27日 ロイター] - 社会・経済活動再開による旅客需要回復に備え、航空各社は新型コロナウイルス感染防止策を強化している。日本航空 (T:9201)や全日本空輸などを持つANAホールディングス (T:9202)は機内消毒を徹底。乗客にマスク着用も求め、ANAでは着けない乗客の搭乗を断る場合もある。密になりがちな機内における乗客の不安を和らげ、需要取り戻しを図る。

機内消毒について、JALは26日、毎夜実施している国内線の作業の様子を公開。同社は国際線でも主に夜間に行っている。ANAでも国内線は毎夜、国際線はこれまで日本の空港に戻ったタイミングで機内消毒していたが、海外の空港でも毎便で順次実施する。両社とも乗客がよく触れるモニターやテーブル、肘掛けなどを中心に新型コロナに有効なアルコール濃度70%以上の消毒液で消毒する。JALの清掃担当者は、トイレ内の消毒には特に力を入れており、「これでもかというくらい徹底して消毒している」と語った。

乗客同士で一定の距離を保つため、JALやスカイマークでは中間席の販売も当面停止している。国際航空運送協会(IATA)は、機内の空調が病院の手術室でも使われる高性能フィルターで空気を清浄しており、その他の密閉空間に比べ感染リスクは低いとして、乗客や乗務員がマスクを着用すれば中間席の使用を認めている。

一方、客室乗務員の不安は拭えていない。例えば、乗客のマスク着用では、ANAは未着用の乗客を搭乗させないなど踏み込んだ対応を取るが、JALやスカイマークでは業界団体の指針に基づく「協力要請」にとどまるなど、各社でばらつきがある。乗務員の服装も、エミレーツ航空やエアアジアなど一部の海外航空会社では使い捨て防護服も着用させており、マスクや手袋だけの国内各社と差がある。

こうした声を受け、航空労組連絡会(航空連)は18日、感染防止対策に統一基準を設けて各社に指導するよう国に要請。航空連では「第二波がきて機内で集団感染が起きる恐れもある」として乗務員の防護服着用の義務化などルール化を国に求めている。

航空連の要請に対し、赤羽一嘉国土交通相は26日の会見で、専門家の協力を得て業界団体が作成した指針を各社が順守すれば乗務員の感染防止にもつながるとの認識を示し、「現時点で何らかの法的なものを講じることは考えていない」と述べた。航空連は「今後、対策を練る」としている。

(新田裕貴 白木真紀 )

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます