[12日 ロイター] - アメリカン航空グループ (O:AAL)は12日、旅行需要の回復と経費削減策の効果を受け、手元流動性の減少は年末までには止まるとの見通しを示した。
短期的な流動性を巡る懸念が払拭されたことで、アメリカン航空の株価は序盤の取引で約19%急伸した。
アメリカン航空は米証券取引委員会(SEC)に提出した文書で、「需要状況はこのところ改善しており、現金払い戻しのピークは過ぎた」とした。ただ新型コロナウイルス感染拡大を巡る先行き不透明性は高いとし、2020年度の業績は大きな影響を受けるとの見通しを示した。
第2・四半期については、売上高が前年比90%減少するとの見通しを表明。米デルタ航空 (N:DAL)も同様の見通しを示している。
新型ウイルス感染拡大を受け旅客需要が急減したことで、米国の航空会社は毎月合計100億ドルの手元流動性を失っている。