[6日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が6日公表したデータによると、中小企業向け「メインストリート融資制度(MSLP)」でFRBが買い取った銀行融資の債権は5日までの週に1300万ドル増加し、9500万ドルとなった。
7月の運用開始以降、同制度を通じた買い取り債権は低水準にとどまっている。
議会への月間報告によると、規模が最大だったのは、FNCBバンコープ (O:FNCB)傘下のFNCBバンクによるペンシルベニア州東部のカジノリゾートを運営するマウント・エアリー向け融資債権5000万ドル(期間5年、金利3.27%)。
2番目は同制度で初めて買い取った1230万ドルの融資債権。これは、ノースダコタ州のスタリオン・バンクがウィスコンシン州の歯科ネットワークに提供した融資で期間5年、金利は3.17%。
7月の買い取り債権は8件、計8090万ドルだった。
一部の議員は同制度の企業と銀行の利用が低調となっていることを批判しており、FRB当局者は中小企業の支援にさらなる措置が必要な可能性を認めている。