[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は7日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)や米経済が悪化すれば、中小企業向け「メインストリート融資制度(MSLP)」の利用は急拡大すると述べた。
議会監視委員会での証言で、「パンデミックや経済の悪化、金融機関における予想以上の貸し倒れや資本の減少など、望まないあらゆることが起これば、MSLPの利用に対する関心が急速に高まるだろう」と述べた。
ボストン連銀はMSLPを所管している。
また、MSLPに登録した金融機関は6月中旬の受付開始以降で509社に上ると指摘。MSLPを活用した融資額見込みは8月4日時点で約5億3000万ドルで、これには当局による買い入れが確約された決済済み融資1億0900万ドルが含まれるとした。
ただ、米企業によるMSLPの利用は一部にとどまっているため、監視委の一部メンバーからはMSLP利用を巡る制約が厳しすぎると懸念する声が出ている。
*内容を追加します。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200807T162947+0000