[ロンドン 5日 ロイター] - 英国のスナク財務相は5日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け2000億ポンド(2620億ドル)規模の追加経済支援策を発表した。
イングランド銀行(英中央銀行)もこの日の金融政策委員会で、量的緩和措置の資産購入プログラムを1500億ポンド(1950億ドル)拡大して8950億ポンドとすることを決定。政府と協調して対応する。
英政府はコロナ感染者数の急増を受け、5日から1カ月間にわたりイングランドでロックダウン(都市封鎖)措置を再導入。スナク財務相が発表した措置は雇用喪失を抑えることが柱。財務相が支援策を修正するのは過去6週間で4回目となり、先を見越した計画になっていないとの批判も出ている。
スナク氏によると、一時解雇された労働者の給与を80%補償する政策を来年3月の終わりまで延長する。対象者100万人当たり月10億ポンドの支出が必要だという。
同時に、自営業者への支援拡大のほか、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド向けの資金を20億ポンド増やし160億ポンドとした。