
[フランクフルト/ワシントン 12日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長と欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は12日、新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)で良好な結果が出たことを歓迎しながらも、経済の先行きは不透明なままだと強調した。
パウエル氏とラガルド氏は、米ファイザー (N:PFE)と独ビオンテック (O:BNTX)が開発するコロナワクチンが今後の見通しを幾分楽観できる理由になるとしても、経済は依然として厳しい状況にあると指摘。
ラガルド氏は、パウエル氏やイングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁が参加したパネルディスカッションで、「不確実性の大きな川から、今は反対側が見えている」としつつも、「ワクチンの生産と配布についてはまだ不確実性があるため、それほど熱狂したくない」と述べた。
パウエル氏も、治験結果について「好ましく歓迎すべきニュース」と評価する一方、「自信を持って短期的な影響を評価するには早すぎる。今後数カ月は厳しくなる可能性がある」と語った。
またパウエル氏は、FRBと議会の双方が支援を拡大し、議会は追加の経済対策を打ち出す必要があると強調。失業率がさらに改善しても、一部の労働者には経済の変化に伴い職探しに向けた支援が必要で、結局のところ新型コロナは経済の長期的な生産能力を損なう恐れがあるとした。
その上で「しわ寄せを受けるのは、働くことを諦めざるを得ない女性や、受けるべき教育を受けられない子どもたち、中小企業などで、長期にわたって仕事がない労働者らは労働力とのつながりを失い、自らの生活をも失っている」と指摘した。
また、FRBは気候変動リスクに係る金融当局ネットワーク(NGFS)への加盟手続きを行っていると表明。「世界中の中央銀行がこの問題に取り組んでおり、(金融政策や銀行規制、金融の安定性など)われわれが行う全てのことに気候変動リスクをどのように組み込むかを考えている」とした。FRBは主要中銀の中で唯一、同組織に加盟していない。
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