[シドニー 10日 ロイター] - オーストラリアが10日実施した2021年3月償還の国債入札で、最低落札利回りがマイナス0.01%となった。政策金利のオフィシャルキャッシュレート(0.1%)を下回り、国債利回りがマイナスとなっている一連の先進国に加わった。
オーストラリア財務管理局(AOFM)によると、発行規模15億豪ドルの同入札には、5.5倍近くに上る82億豪ドル相当の応札があった。
マイナス0.01%の利回りで落札された国債の比率は37%。
これまでインフレ連動債の落札利回りがマイナスとなったことはあるが、普通国債の入札では初めて。
オーストラリア準備銀行(RBA)は新型コロナウイルス感染拡大による経済への影響を軽減するため、今年に入り3回利下げを実施。政策金利は過去最低の0.1%となっている。