[12日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は12日、米経済が新型コロナウイルス感染拡大で引き起こされた危機から回復する中、金融政策と財政政策の双方による支援が引き続き必要になるとの考えを示した。
欧州経済・金融センター(EEFC)が主催したイベントで「米景気回復はこれまでのところ、金融政策と財政政策の双方に支えられてきた。パンデミック(世界的な大流行)による長期的な影響を限定するために、今後も両方が必要になる」と述べた。
その上で、想定通りに米経済が上半期に減速し、下半期に復調した場合、連邦準備理事会(FRB)が金融政策を変更する必要はないとの考えを改めて表明。ただ、景気見通しに対する先行き不透明性が極めて高い状態が続いているため、政策担当者は状況の変化に応じて政策を調整する用意を整えておく必要があると語った。
また、コロナ感染が引き続き増加していることから、金融政策の調整を巡る議論は時期尚早で、資産買い取りペースを変更する場合でも段階的となり、事前に市場への十分な地ならしが行われるとした。
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