世界貿易機関(WTO・本部ジュネーブ)の事務局長選は、ナイジェリアのオコンジョイウェアラ元財務相が選出される見込みとなった。今回の選挙戦では、日本の輸出管理措置を不服としてWTOに提訴した韓国候補が最終段階まで残るなど、決着まで不安要素を抱えた。紛争解決の「最終審」に当たる上級委員会の委員不在など懸案が山積するWTO改革は急務で、国際通商外交の舞台で、日本がいかに存在感を高めるかが課題となる。
世界貿易機関(WTO・本部ジュネーブ)の事務局長選は、ナイジェリアのオコンジョイウェアラ元財務相が選出される見込みとなった。今回の選挙戦では、日本の輸出管理措置を不服としてWTOに提訴した韓国候補が最終段階まで残るなど、決着まで不安要素を抱えた。紛争解決の「最終審」に当たる上級委員会の委員不在など懸案が山積するWTO改革は急務で、国際通商外交の舞台で、日本がいかに存在感を高めるかが課題となる。