[6日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は6日、米経済見通しは明るくなっているが、米連邦準備理事会(FRB)が支援策の縮小を開始する前に労働市場とインフレの一段の改善が必要と述べた。
カリフォルニア大学サンタバーバラ校主催のオンラインイベントで、米国では新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前に比べ、800万人以上の雇用が依然として不足していると指摘。「われわれは広範な回復を望んでいるため、金融政策は当面、非常に緩和的であり続ける必要があるというのが私の見解だ」とした。
健康上のリスクや育児を巡る問題が再就職の障害になっているケースがあるものの、今後数カ月でのワクチン接種進展によりこの障害の一部が解消されると想定。失業率は今年末までに約4.5%以下に低下し、インフレ率は年内に2%を超えた後、来年には抑制されるとした。
また、FRBが資産買い入れの縮小を開始した後もその過程は緩やかであるべきと強調した。