[ストックホルム 28日 ロイター] - スウェーデンのアンデション財務相は28日、与党社会民主労働党は「富裕層税」の導入により最富裕層の社会福祉制度への貢献度を高める政策を打ち出す方針と明らかにした。政府でなく与党の提案となる。
スウェーデンは世界的には経済面で最も平等な国の水準を維持しているが、ここ数十年は富裕層と貧困層の格差が拡大している。
アンデション財務相はダーゲンス・ニュヘテル紙に寄稿し、1990年代以来、人口全体の下位半分の所得増加率は50%だったのに対し、上位1%の所得は3倍以上に増加していると指摘。「格差により、権威主義的あるいはポピュリズム的な感情が根付くリスクが増大する」と述べた。
そのうえで、「長期的な所得格差是正に向けて多数の提案を行なっている。その1つとして、最富裕層に照準を合わせた『富裕層税』を導入したい」と述べた。
ただ、政策の詳細にはほとんど触れなかった。