[ブリュッセル 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は25日、ユーロ圏経済は予想より速く回復しているとしながらも、パンデミック(世界的大流行)が経済に傷跡を残さないよう、引き続き財政・金融政策による支援が必要との考えを示した。
ラガルド総裁は欧州連合(EU)首脳に対し「ユーロ圏の域内総生産(GDP)は回復しており、2022年第1・四半期までにパンデミック前の水準に戻る。これは春に示された見通しよりも1四半期早い」と述べた。
ただ「経済活動の支援と信頼感の底上げに向け、財政政策と金融政策が役割を果たし続ける。パンデミックが経済に傷跡を残さないよう、継続的な支援が必要になっている」と語った。
物価情勢については、基調的な物価圧力は引き続き抑制されていると指摘。秋にインフレが一段と高進する可能性があるものの、一時的な要因によるものとの見方を示した。