[ワシントン 22日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)理事会は22日、米連邦準備理事会(FRB)が新型コロナウイルス危機を管理し、短期的な物価の上振れを容認しながら景気回復を支援するなど、「非常に効果的」に対応していると評価した。同時に将来的な金融緩和の解除を巡って慎重にコミュニケーションを図るよう要請した。
米国の経済政策に関する年次報告書の中で「金融政策が引き続き経済を強力に支援するという安心感の提供に始まり、将来的な資産購入の縮小、金融緩和の解除に向けた準備に至る工程を管理する上で、市場の誤解や市場価格の変動、資金調達環境の不当な引き締めを回避するため、巧みなコミュニケーションが求められる」と述べた。
また、インフラ投資や脆弱な家計への支援、労働力参加の促進、生産性の向上といったバイデン政権の取り組みを歓迎する一方、政策対象を一段と絞り込むことで需要と平等性への効果が増し、持続的なインフレリスクを軽減できると指摘。生産性や労働力参加、貧困削減、低炭素経済への移行を促すプログラムへの支出を優先するよう提案した。