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カナダ中銀、金利0.25%に据え置き 量的緩和も維持

発行済 2021-09-09 00:13
更新済 2021-09-09 01:36
© Reuters. カナダ銀行(中央銀行)は8日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を予想通り過去最低の0.25%に据え置くとともに、毎週の国債純買い入れ額を20億カナダドルに維持することを

[オタワ 8日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)は8日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を予想通り過去最低の0.25%に据え置くとともに、毎週の国債純買い入れ額を20億カナダドルに維持することを決定した。

中銀は供給網の阻害に加え、新型コロナウイルス感染拡大第4波が景気回復の足かせになる恐れがあると警告。フォワードガイダンス(先行きの政策方針)については、スラック(需給の緩み)が吸収されるまで金利を現行水準にとどめると表明した。中銀はスラックが2022年下半期に解消するとの見方を示している。

第2・四半期の経済については、供給網の阻害を反映し輸出が低調となったことで予想を下回ったと指摘。「経済は下半期も力強さを増していくとの見方を変えていない」としながらも、「新型コロナ感染拡大第4波と供給阻害が回復の重しになる恐れがある」とした。

スコシアバンクの資本市場経済部門責任者、デレック・ホルト氏は今回の決定について「おおむね予想通りだった」とし、「現在見られている軟調さを中銀は重視しないという、慎重ながらも楽観的な姿勢が感じられた」と指摘。「中銀は22年下半期に最初の利上げを実施する計画を現時点では変えていないようにみえる」と述べた。

アナリストは、中銀の今回の声明は20日に実施される総選挙に大きな影響を及ぼさないとの見方を示している。BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は「中銀はできる限り中立的な表現を使い、選挙に影響を及ぼさないよう細心の注意を払った」と述べた。

中銀の決定を受け、カナダドルは対米ドルで0.8%安の1.2748カナダドル。前日に続く下落となった。

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