[モスクワ 10日 ロイター] - ロシア中央銀行は10日、政策金利を6.5%から0.25%ポイント引き上げ6.75%とした。利上げは今年5回目。インフレ圧力が根強く、ナビウリナ中銀総裁は「基調予想通りに状況が推移すれば、追加利上げの可能性がある」と表明した。
市場予想は0.5%の利上げだった。
中銀によると、9月6日時点のインフレ率は6.74%。2022年には4.0─4.5%に低下するとの見方を示した。中銀のインフレ目標は4%。
ナビウリナ総裁は「インフレ率を4%に戻すには、1回以上の利上げが必要となり得る。その意味で中銀のメッセージは一段とタカ派的だ」と強調。政策金利が7%を超えてもおかしくないと明言した。将来的な利下げのタイミングには言及しなかった。
INGでは、政策金利が7.0─7.5%に到達する可能性について「もはや見過ごせなくなった」と指摘。シティは年内に0.25%の利上げが行われ、それで打ち止めになると予想した。