[台北 23日 ロイター] - 台湾は23日、中国が台湾より先に環太平洋連携協定(TPP)に加入すれば、台湾の申請がリスクにさらされるとし、政治的な妨害に警戒感を示した。
台湾は22日、TPPへの加入を正式に申請した。中国も16日に加入申請を行ったと発表したばかりだった。
台湾の通商交渉トップである行政院(内閣)のトウ振中・政務委員は記者会見で、中国は台湾の国際的な参加を常に妨害しようとすると指摘。「中国が先に加入すれば、台湾の加入はかなりリスクが高くなる」と述べた。
台湾の民主主義や法の支配、透明性のある法制度、私的財産の尊重などに言及し、台湾は中国と異なる「システム」を採用していると強調した。
一方で、台湾の加入申請は中国の申請と直接的な関係はないと説明。「中国本土がこの問題についてどうコメントするかは彼らの問題だ」と述べた。
*23日に配信した記事で、本文中の文字を修正して再送します。