[北京 28日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は、正常な金融政策を可能な限り長く維持する方針を示し、利回り曲線も長期物が短期物より高い順イールドの状態を維持することが可能との見解を示した。人民銀行のウェブサイトに28日、総裁の論説が公開された。
易総裁は「中国は正常な金融政策の実施期間を可能な限り長くしていく」と表明。
中国の潜在成長率は依然5-6%のレンジ内にとどまっているとみられると述べた。
人民銀行は、企業や家計向け貸出金利の基準となる最優遇貸出金利を今月まで17カ月連続で据え置いている。
一部アナリストは、銀行預金準備率が7月に続き、年内に再度引き下げられると予想している。ただ今月、潘功勝副総裁が穏健な金融政策を維持し、大規模な刺激策は行わないと表明したことから、早期緩和観測は後退した。
第1・四半期に前年比18.3%を記録した国内総生産(GDP)伸び率は第2・四半期は7.9%に減速した。政府の今年の成長率目標は6%以上。
ゴールドマン・サックスは28日、下押し圧力を理由に今年の成長率予想を8.2%から7.8%に下方修正した。